ぶらり途中下車の旅で風間トオルさんが訪れた、万年筆の店アンコーラでインクづくりにチャレンジ!

万年筆

こんにちは、コラージュ手帳・公認講師の福永彩子です。
5月頃に「アンコーラ」にて、世界に一つだけのインクづくりをするため、
「インク工房」イベントに申し込んでいたものの、
緊急事態宣言により延期に次ぐ延期…。
やっと行くことができたので、今回はその時の様子についてレポートしたいと思います。

ぶらり途中下車の旅でも風間トオルさんがアンコーラで万年筆づくり!

今日、たまたま『ぶらり途中下車の旅』をテレビを見ていたら、
風間トオルさんが「宇治金時」を模した夏らしく爽やかな万年筆を
作っていらっしゃいましたね!
万年筆を作った時の記事はこちらにあるので
もしよければこちらをご覧ください!

アンコーラで万年筆づくり

ぶらり途中下車の旅でも話題の文具店、アンコーラとは?

今一度、アンコーラについて復習を。
四季織シリーズが人気のセーラー万年筆さんと
デコラッシュが人気のプラス株式会社さんが手を組んで、
文房具の持つ「愉しさ」「こだわり」「驚き」を提供するショップブランドです。
この度、2021年3月26日に西銀座通りにオープンして話題になっています。
店名のancoraは「再び・もう一度」という意味のイタリア語。
IT化が進む中、もう一度アナログに目を向けてみようというニーズから名づけられたそうです。
コロナ禍によりリアルなコミュニケーションが恋しくなる今日この頃、
より身に染みるコンセプトですよね。

ancora(アンコーラ)万年筆・文房具ギフトショップ | ancora direct shop(アンコーラ)
万年筆・文房具ギフトの専門店 ancora(アンコーラ)。創造力をくすぐる心地いい空間で、あなたを待つのは、文房具の新しい愉しさです。

ぶらり途中下車の旅でも紹介されたアンコーラの「インク工房」イベントとは?

作ってきたインクは15,000色以上、インクブレンダー石丸治さんによる、
お客さんの好みや要望を聞いて世界に一つだけのオリジナルインクを
作ってくれるイベントです。
現在、月に2回ほどアンコーラ銀座本店にて開催しており、
(※緊急事態宣言中は中止しているようです)
休日などはすぐに予約でいっぱいになってしまう大人気イベントです。
予約しては緊急事態宣言で延期になりを何度か繰り返してやっと行くことが出来ました!

アンコーラにいざ入店!柔和な笑顔の石丸さん

前回万年筆を作りに行ったときは誰も座っていなかったインクコーナーに
穏やかな笑顔の紳士が!
なんとバーテンダー服を着ていらっしゃいます。
そのまままっすぐにインクコーナーに向かったところ、
先にお会計をお願いします、と別のスタッフさんに声をかけられました。
うっかり、笑顔に吸い寄せられてしまいました笑
ちなみにお値段は、インクボトル1本(50ml)につき3,300円です。
お金をお支払いしたところで、改めてインクコーナーに案内され、
2脚あったスツールのうち1つに腰掛けます。
「石丸です、どうぞよろしくお願いします。さて、どんな風にいたしましょうか?」
ニッコリ笑う石丸さん、キッチリしたバーテンダー服とは裏腹に、
手が爪の先までたくさんの色で染まっています。
おお、プロフェッショナルな香りがする…!笑

アンコーラインク工房でインクができるまでの流れ

オリジナルインクを作るといわれても、どんな感じかイメージできないと思いますので、
以下にざっくりとした流れをご紹介いたします。

①なんとなくのイメージを伝える
②石丸さんの長年の経験と感性によりサクッとテスターを作ってもらう
③試し書きをして微調整をお願いする
④決まったらシェイカーで調合
⑤かわいいボトルに入れてもらう
⑥インクに名前を付け、ラベルに書いてもらって完成

なんとなくのイメージがあるとスムーズだということで、
私はバースデイカラーのサイトで色の目星をつけておきました。
https://htmlcss.jp/color/birth.html

自分の誕生日色は、ヒーザーという暗い紫系の色で、
手持ちのインクとちょっとかぶる感じだったので、
いろいろ調べた結果、シェイクスピアの誕生日の色にしました。
黄緑系の色味で、手帳によく映えそうです。
それに使っていると文章力が上がるかも?笑
ただ、このままだとちょっと明るすぎて見づらいかと思いましたので、
少し暗めに作ってもらった方がいいでしょうか?と相談をしました。
そこまで暗くしなくても大丈夫だと思いますが、作ってみるのでぜひお試しくださいね、と石丸さん。

インク工房ではあらかじめ色を決めないと作ってもらえない?

ここで一つ疑問が…。
あらかじめ色を決めないとダメでしょうか?という質問をしたところ、
石丸さんはあっさりとこう答えてくださいました。
「いえいえ、そんなことはないですよ。ちなみに迷った時の為、こんなものもご用意がございます」
と、出してくださったのが、ラミネート加工された用紙。
星座や言葉などのイメージカラーや石丸さんが今まで作ったインクの一部などが記載されていました。
ちなみに誕生月などは何冊も本を読み漁り、内容がかぶったものを採用したそうです。
なので信頼度が高いと思います、とのこと。

また、そこかしこにたくさんのインクが並べられているので、
そちらを参考にするのもいいと思います。
私が気になったのは蛍光カラーのインク。
特に黄色がとても面白くて、瓶に入っていると光の当たり具合で
緑や黄色、茶色に見えたりとさまざまな表情を見せてくれました。
小瓶での購入はできないのか尋ねたところ、そちらは現在検討中とのこと。
皆さん、ホームページをこまめにチェックしてじっくり待ちましょう。

全く止まらずに色が出来ていく

さて、そんなおしゃべりをしている内も石丸さんの手は全く止まらず、
試作品第一号があっという間にできました。
万年筆の先にテスターを浸して紙に試し書きすると…
うーんちょっと…
「もう少し彩度を落ち着かせた方がよさそうですね」
ん?私声に出して言いましたっけ?っていうくらい
私が言いたいことを的確に察知してくれた石丸さん。
さすが「色の魔術師」です。
そして茶色のインクを少し加えて再度お試し。
うん、私がイメージしていた色にドンピシャです。
「先ほどよりもよくなりましたね!」と
石丸さんからもお墨付きをいただきました。
これで決定ですね、ということでテスターと同じ配合で、
ボトルに入れる量のインクを調合していただきます。
おもむろに取り出したのは、なんと、バーでおなじみのシェイカーと
ジガーカップ?

そもそもなぜインク工房はバースタイルなのか

ジガーカップにインクを注ぎ入れながら、石丸さんはなぜこのスタイルになったのか、
という話をしてくださいました。
最初の一回目はセーラーの研究室で使っていた、
メスシリンダーとビーカーとガラス棒を使う、研究スタイルだったそうです。
ですが、メスシリンダーは水を切るのに時間もかかり、お客様を待たせてしまう。
悩んだ末に思いついたのが、学生時代していたアルバイトのバーテンダーだったとか。
そのイベントの昼休み中、シェイカーを買いに食器売り場まで走り
(デパートでの開催だったのですぐに手に入ったのだとか)
道具に合わせてこの格好をしているとのこと。
その時に購入したシェイカーセットは今でも愛用しているそうです。
シェイカーを振る姿は、さすがに様になっており、見惚れているうちに
あっという間に完成。席についてからここまで10分でできてしまいました。

インク工房で最後に注意なのが色を尋ねられること笑

ボトルに詰め終わったところで、急に
「このインクの名前は何にいたしましょう?」と尋ねられます。
さすがに名前まで考えていなかったので焦りましたが、
とっさに「シェイクスピアグリーン」という名前を答えました。
作ってもらっている間、どんな名前にするか考えておくといいかもしれません。
ラベルに名前とIDコードを記載してもらい、完了。
未確認ですが、IDコードを言うことで、なくなっても同じ色のインクを
作ってもらえるのでしょうか。確認ができ次第追記しますね。

アンコーラ、夏の新商品も入荷!風間トオルさんも作成!

インクづくりが終わった後は店内をあれこれ見て回りますが、
前回にはなかった商品も増えていました。
おお、これは!と私が思ったのは、

SAILOR/セーラー 万年筆サポートキット

万年筆サポートキット

です。
こちらの商品は、洗浄器・専用ノズル・空カートリッジ筒がセットになっているもので、
万年筆の洗浄ができるほか、空カートリッジに好みのインクを入れて、
カンタンにオリジナルカートリッジを作ることができるものです。
万年筆に慣れた人にも、ハマり始めた人にも密かに人気らしく、
店員の有田さんもイチオシの商品と仰ってました。

また、今は
カスタム万年筆も夏らしい涼やかなクリアカラーもでています。
ぶらりぶらり途中下車の旅でも風間トオルさんが黄緑色のキャップが鮮やかな
万年筆をカスタマイズしていましたね。

アンコーラさんは
「これからもいろいろなイベントや商品を企画しますので、楽しみにしていてくださいね」とのこと。
ますますアンコーラから目が離せません!

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