【手帳の失敗】書き間違いにおすすめアイテム「修正用品」を深堀り!

手帳の使い方

こんにちは。
コラージュ手帳協会認定
手帳講師の佐藤百合です。

文房具好きの中には、ひとつのアイテムにハマってしまう。
そんな沼状態に陥っている人も多いのではないでしょうか。

万年筆やボールペン、ノートなどなど…
私の場合は「修正用品」。修正液、修正ペン、修正テープの類いです。

好きというより「手元にないと困る!」という感覚。
ボールペンとセットにしておかないと落ち着かないんです。
字の大小や線など、消すものによって修正テープの幅を変える。
細字用の修正ペンを使うなどして、何種類もの修正用品をペンケースに用意しています。

書き間違いを黒く塗りつぶす。二重線を引く。
そのままにすることができない性格なんですよね。
間違いは無かったことにしてしまいたい...笑 そのための必須アイテムなんです。

今回は、「修正用品」について深掘りします。

修正用品とは?

紙に書いた文字や絵を、紙と同じ色で塗りつぶして修正する筆記用具の一種。ここでの修正用品は「修正液」と「修正テープ」を指しています。この2点の特徴について深掘りします。

修正液

紙と同色の不透明な溶液。白い紙に使うことが多いので、同色の白い液体が主に製造されています。色が白いことからそのまま「ホワイト」と呼ばれることも多いですね。

修正液は溶剤と樹脂及び顔料の酸化チタンが主な成分です。
酸化チタンは粒子で水に溶け込まず、溶剤と分散しています。
ドレッシングのようなイメージですね。
そのため修正液は振ってから使用しますが、その時にカチカチという音が鳴るは、
かき混ぜるための金属部品が中に入っているためなんです。

修正液は使いやすい反面、いくつかの難点もあります。

紙に塗布後、その上に文字を書くには、一定時間置く必要があります。慌てて書いてしまうと、上手く書けなかったり、ボールペンの先に半乾きの修正液がついてしまったりしますね。また、乾燥していない状態で触り、手を汚すこともあります。液体の量の調節が難しく出し過ぎてしまい、ムラになってしまうこともありますね。

修正テープ

修正液の難点を解決するために開発されたのが修正テープです。

本体の内部に複数の回転軸を内蔵し、それが回動しながら文字の上に転写していきます。透明なフィルムの上に薄い糊のついた転写シートが貼り付けられているものが、ロール状に巻かれてカートリッジに納められていて、それを修正したい箇所を滑らせると、簡単に転写されるようになっています。修正液と違い、乾くまで待つ必要がないので、すぐ上に文字を書けるのがいい面ですね。ただ、修正部分を強めにこすると剥がれやすいので注意が必要です。

修正用品の歴史

1950年代、アメリカ テキサスの銀行で秘書をしていたベット・ネスミス・グラハムさんという女性が開発されたと言われています。

当時、文書の作成にはタイプライターが使われていましたが、タイプを打ち間違えると、最初から打ち直さなければなりませんでした。文書を完成間近で間違えてしまったら、また最初から打ち直し...かなりの手間とストレスになりますね。

間違えた文字だけを消せる方法を無いかと悩んでいたところ、解決策として彼女が考えたのが、「字を紙と同じ色で塗りつぶす!」ということでした。

ヒントとなったのは、自分の好きな絵画。画家は塗った色を変えたいときは、その上に違う色を塗り重ねます。これが文字の修正と似ていると感じたんですね。そこで紙と同じ色の白いタイプ用の修正液を開発したところ、これが大成功!すばやく修正できて、作業の手を止めることなく捗ります。これを同じ悩みを持つタイピストたちが使い始め、評判が広まりました。後にこの修正液は「Mistake out(間違い消し)」と命名されました。

日本に修正液が初めて輸入されたのは、アメリカ発売されてから12年後でした。マニュキアのように刷毛で塗り消すタイプの修正液です。

その後、開発が進みボトルタイプやペン先タイプなど、様々な仕様のものが生み出され広まっていきました。

修正液は便利な反面、難点もありました。それを問題を解決すべく、ドイツと日本で修正テープの開発が始まりました。そして、1989年に発売されたのが「修正テープ」です。開発したのは日本の文房具メーカー「SEED(シード)」。この修正テープの登場は大きな話題になりました。

当時は、今のような回転してフィルムが巻き取られるタイプではなく、後ろから出てくる仕様でしたが、その後、開発が進み、自動巻取り式や横式タイプなどが次々と発売されるようになりました。テープ幅の種類も多様になりましたね。今は修正液を抑え、修正テープが修正用品の需要トップになっています。

アメリカで誕生した「修正液」ですが、様々なアイデアと工夫を重ね、日本で誕生した「修正テープ」は、品質、機能ともに世界トップレベルを誇っています。

今回は、修正液、修正テープの特徴と歴史について深掘りしました。

②に続く

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