こんにちは、コラージュ手帳協会
手帳講師、福永彩子です。
先日、書斎館さんで万年筆を買ったときに
「一番のメンテナンスは毎日使うこと」という言葉を聞きました。
コツコツ毎日使った結果、最初に入れたインクがなくなってきました。
今回は、万年筆のお手入れとインク入れにチャレンジします。
万年筆の種類について
万年筆はインクの入れ方が大きく分けて3つあります。
お手入れの方法も異なるようですね。
・カートリッジ式
これは使い切りのカートリッジインクを装着して使用します。
メリットは手軽に使えて手が汚れにくいこと。また、持ち運びにも便利です
差し替えるだけなのでインクの交換が素早くできます。
ただ、メーカーにより規格が異なるので、「いい色ー!」と規格をよく確かめずに
うっかり買ってしまうと自分の万年筆と合わないことも…その点は注意が必要ですね。
また、ボトルインクを使うのに比べてコスト高のようです。
調べたところによると、ボトルに対して約3倍くらいの単価になるそう。
・コンバーター方式(両用式)
着脱可能な、インクを吸入するコンバーターという器具を装着し、
ボトルインクを使うタイプです。
好きな色のボトルインクを使えることが最大のメリット。
手が汚れやすいところ、インクの補充に時間がかかるところには注意です。
必要に応じてコンバーターを取り外し、カートリッジを使うこともできるため、
両用式とも呼ばれています。
・吸入式
コンバーター式と同じく、ペン先からボトルに入ったインクを吸い上げて補充するタイプです。
では、コンバーター方式との違いは?というと万年筆内部に直接インクを補充するため、
インクを多く貯めることができます。
高級万年筆によく使われる方式である一方、インクの吸い上げがうまくいかなくなってしまった場合、本体を修理・交換しなくてはいけない為、コストがかかるところがデメリットといえるでしょうか。
いよいよお手入れへ!…その前に、もう一つ分類がありました!
さて、ざっくり万年筆のタイプが分かったところでいよいよお手入れをしましょう。
私の万年筆はコンバーター方式で、手持ちのボトルインクがあったため、インクを吸引して使っています。
コンバーターもざっくり2種類あって、回転注入式というつまみをクルクル回して
インクを入れるタイプと、プッシュ式というコンバーターのお尻をノックすることによって
インクを入れていくタイプです。
私のコンバーターは前者でした。
お待たせしました、やっとお手入れです
用意するものは、コップ1杯の水、ティッシュペーパーかやわらかいタオル。以上2点。
特に専用のものを準備する必要はないので、すぐにでもできそうです。
①まずはキャップを外し、万年筆の軸を外す
②ペン先を水を張ったコップに入れて、つまみをクルクルして
インクが出なくなるまで水の出し入れを繰り返す。
出す水が透明になったらOK。
コップの水は適宜取り換えましょう。
③コップからそっとペン先を引き上げ、ティッシュやタオルで水気を拭う
これだけ!すぐにできちゃいました。
今度はインクを入れてみましょう
やることはお手入れとほぼ変わらず。入れるものが水とインクとで違うだけ。
インクを入れるときの注意点は、
インク瓶の底に当たらないように、けれどもペン先の首の部分までインクに浸すこと。
浅く入れてしまうと、軸の部分に空気だけが入ってしまいます。
インクの吸入が終わったらペン先と首の部分をよく拭き取ります。
あとは軸をつけてキャップを閉めるだけで…完成!
思ったより簡単かも!
カートリッジ式のお手入れ方法も調べました
用意するものはコンバーター式と同じように、
コップ1杯の水とティッシュペーパーかやわらかいタオル。
手順は以下の通りです。
①万年筆の軸を外し、カートリッジをまっすぐ引き抜く
②ペン先を首ごと水を入れたコップにしばらく(1~2時間)入れる
③洗面所に向かい、首からペン先に向け何度か水を通し洗う
④ティッシュやタオルで水気を拭う
カートリッジ式のインク交換はこんなに簡単
①万年筆の軸を外す
②ペン先を上に向けカートリッジをまっすぐ差し込む
以上ー!
結局、お手入れの頻度はどのくらいですればいいの?
お手入れの頻度に関してですが、使用頻度によって異なるようです。
毎日使ってあげると、常にインクが流れているのでインク詰まりが少ない、
つまり洗浄の間隔をあけることができる。
毎日使うことが一番のお手入れってそういうことなんですね。
2,3日に1度は最低限使っている状態で、1か月に1回ほどお手入れをしておくとよいみたいです。
思ったより簡単にできますし、この位の頻度なら負担なく行えそうだなと思いました。
コメント