コラージュのワクワクを通して、小学6年生「将来の夢発表会」で起きたこと

こんにちは、コラージュ手帳講師のみっこです。普段は小学校で教員をしています。6年生を対象に、「夢を具体的にイメージする」ことについて話をした時のエピソードについてお伝えします。

子供が授業の中で描く将来の夢

小学校の高学年の3学期は、とにかく「将来の夢」というテーマを扱う授業が増えます。

4年生では2分の1成人式という行事を、多くの小学校で取り組みます。保護者が参観することが多く、一人一人が自分の夢について短くスピーチをすること多いです。

さらに、5年生では自分の趣味は特技、好きなものと関連させて、将来を考えるという授業が教科書に中にあることもあります。

そして、6年生は卒業を前に、将来の夢を働くとは、どういうことか、ということを踏まえて考えていく授業があります。(地域や学校によって異なります)

とにかく、夢、夢、夢、、、。小学生にとって、将来像というのは見えづらいもので、はっきりと決まっている人の方が少ない印象です。そんなボヤッとしたイメージの中で、作文を書き、スピーチやプレゼンをするのは至難の技です。

子供たちから出てくる将来なりたい職業としては、お医者さん、デザイナー、雑誌の編集者、保育士さん、ディズニーランドの人、建築士、ゲームクリエイター、ユーチューバー、などなど、私が子供の頃から変わらぬものから、今時なものまで様々でした。

夢を具体化していくことにワクワクを感じる子供たち

そこで、将来なりたい職業、というテーマから離れて「将来住みたい家」というテーマで、夢を具体的にイメージする練習をしました。

住みたい家をイメージできている人は、いますか?

と聞くと、10名ほどが反応していました。その中で、具体的にはどういう家なのか、深掘りしていくと、「家族みんなで住める家」という回答でした。

もう少し具体的に言うと?

と聞くと「特にない」ということでした。12歳にしてすでに住みたい家が具体的に決まっている人は、いません。そこで、1人1台あるタブレット端末で「自分の住みたい家」を画像検索していくと、「何色がいいかな?」「プール付きがいいな」「階段はこんな感じがいい」「メゾネットタイプ?なにこれ、これがいい!」と盛り上がりました。住みたい家なんて、想像したこともなかった子供達が、理想像を具体化していく中で、必死に調べ、ワクワクしている様子が伝わってきました。

将来の夢発表会で起きたこと

「夢を具体的にイメージすること」の練習として「将来住みたい家」のワークをしたはずでしたが、その後に行った「将来の夢発表会」では今までにない展開となりました。それは、「将来は、〇〇な家に住みたいので、〇〇という職業になります。」という、住みたい家ありきの夢発表会でした。発表会は、スライドを作成し、プレゼン形式で行いました。全員ではありませんが、住みたい家の具体化を楽しんでいた人を中心に、将来の夢と一緒に、住みたい家の参考画像を資料に入れ込んでプレゼンしていました。

住みたい家はそれぞれ「ここがポイント」という点があり、どんな生活を望んでいるのかまで垣間見ることができました。

「両親と一緒に暮らしたい」「猫と一緒に住みたい」「プール付きの広い家で、週末はパーティをしたい」など、自分が働いてどうなりたいのか、ということまでイメージできており、聞きがいのある発表となりました。

まとめ

今回子供達と行ったのは、将来住みたい家を画像検索し、イメージがなにもない状態から、理想的な状態を明確にし、それを言語化したことでした。その活動を通して、夢を具体的に思い描くことの楽しさを感じることができた人がいました。

夢をもてない子供もいる、ということが現実としてあります。未来志向があまりなく、今を生きるタイプですね。そんな場合にも、今なにをしている時が楽しいか、今なにをできてたら嬉しいか、という風に、未来ではなく、今に置き換えて考えることで全員発表することができました。

この活動が、またどこかで何かの学びとつながるといいな、と思った発表会となりました。

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