目的にあった手帳を探すには、どんなポイントがあるのか?
多くの人が、1年間使い続けられる手帳を探していることでしょう。
2000年代に、日本の時間管理、手帳ブームを起こした、
佐々木かをり氏は、著書『自分を予約する手帳術』の中で、
手帳には、3つの種類があることを紹介しています。
・他人としたアポを記録しておくためのアポ帳、備忘録
・1日1ページの日記帳
・自分の予約をするための行動型手帳
ここでは、手帳選びのコツについてみていきましょう。
時間が縦に流れているバーチカル手帳(ウィークリー)
自分をマネジメントするためには、時間をしっかりととらえる。時間を見える化することがとても大事。かのマネジメントの父、ドラッカーは、優れたエグゼクティブほど、時間をマネジメントしていると話している。
時間をマネジメントするには、3つ。
1.時間を記録する 2.時間を整理する 3.時間をまとめる
この三つが大事だ。それを行うためには、やはり、時間を見える化できることが大事。
時間を見える状態に便利なのが、時間が縦に流れているバーチカル手帳。
バーチカル手帳は、時間が朝から夜まで、上から下に流れているので、見やすい。
レフトと呼ばれている時間が左から右に、横から流れている手帳もあるけど、それだと時間軸の意味をもたない。レフトは、時間が横に流れているので、書きにくく、幅も狭いため、パッと、時間を把握することに不向きだ。
また、時間軸は24時間表記のものが望ましい。時間軸が7時から23時ぐらいまでのものが主流だが、それぞれの異なるライフスタイルに合わせて、しっかりと24時間表記のものが望ましい。
30分単位で時間の量が見えること
次のポイントは、30分単位のものがいい。
縦に時間が流れているものであれば、なんでもいいかというとやはり違う。
1時間ごとになっているものは、時間間隔がつかめない。
30分単位でメモリがおかれているものだと、時間を把握しやすい。
見開き1週間のもの
月曜日からはじまって、日曜日に終わる。ぱっと、見開き1週間であるとそれがすぐ把握できる。時間を記録して、しっかりと把握できるもの。そして後で整理する際にも、等間隔の1週間見開きだと、便利だ。
時間の流れを把握し、1週間というリズムも作りやすい。
月曜日から日曜日まで、同じ大きさであること
月火水木金土日、7日間、同じ幅、同じ大きさのものがいい。
手帳の中には、土日だけ、時間の項目が小さくなっていたり、そもそも時間のメモリも書かれていないものもある。
やはり、いい習慣を作るには、すべての曜日のルーティンは一緒にしたい。
だから同じ幅、同じ大きさのものがいい。
紙質、書きやすさ
次に選ぶポイントになってくるのは、やはり紙質。書きやすさです。
手帳のようの紙ととして、薄くて軽い「トモエリバー」がありますが、最近は、さまざまな手帳用の紙がオリジナル紙として作られ、採用されています。
紙質、書きやすさは、ハンズやロフトといった大手文房具店でテストすることはできないのが残念ですが、手帳が続くかどうかのひとつにやはり書きやすさはあります。
紙質で注意したいのが、「裏写り」。
万年筆などのインクが濃いものだと、やはり裏写りがしてしまうものがほとんどでしょう。さらには、蛍光ペン、カラーペンも実際にひいてみると、裏写りしてしまうのがほとんどです。
自分の好きなペン、大好きなペンとの相性
紙質と自分の好きなペン、常時使っているペンとの相性も一つ大事な点です。
私は、万年筆はピナイダー、ボールペンは、ジェットストリーム・プライムを愛用しています。ただ、この万年筆との相性の良いペンを見つけられずにいまだにいます。
書き味、書くスピードは思考の質にも直結すると私は考えています。
そのため、この手帳の紙質と、ペンの相性は重要です。
参考:『自分を予約する手帳術』佐々木かをり著 ダイヤモンド社 2011年11月4日発行
渡邊康弘(わたなべ やすひろ)
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『シン・読書術』『言葉の力を高めると、夢はかなう』などベストセラー書籍の作家。
レゾナンスリーディング開発者。コラージュ手帳協会手帳講師。日本トップレベルの「読書家」。
ITベンチャー→学生起業→人材ベンチャー(のちに上場)→神田昌典氏の事業パートナー→独立。
ビジネス書作家、事業プロデュース、起業塾主催。年間2000冊読む読書家。
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